Photoshop CS3 Beta Trial

Photoshop CS3 Beta Trial
http://www.adobe.com/go/photoshopcs3beta_serialnumber

Photoshop CS2 あるいは Creative Suite 2.0 のシリアルを使えばダウンロード可能。あとは、Adobe ID の登録も必要。

シリアル番号がない場合は２日間のみの試用版もダウンロード可能ではあるようだ。これかな？
http://www.adobe.com/cfusion/entitlement/index.cfm?e=labs%5Fphotoshop

10.4.8 以降、すなわち最新の OS でないと動かないので注意。

結論から言うけど、CS2 と CS3 どっちでも使っていいよと言われたら、迷わず CS3 を使うだろう。起動も速いし、パレットドッキングとスマートフィルタは嬉しい機能で、なかなかいい感じに仕上がっている。ただ、まだβ版だし何点か不満点もあり、製品版には直ってる事を期待する。要望は時間があれば伝えとくつもり。

インストール

最初にシリアルを要求されるけど、それは上のページで表示される物を使えばいい。ダウンロード時に表示されるかは確認してないが、もし無くてももう一度アクセスすれば見れるだろう。

そして、アクティベーションを要求される。その後、レジストレーションも要求されるけど、これは別にしなくてもいいだろう。Don't Remind Me をポチッと押せばいい。

その後ようやく起動。一瞬で起動する訳ではないが、CS2 に比べると格段に速い。５秒で起動というのは噂通りだった。CS2 との同時起動はできないようで、同時に操作しながらの機能比較はできないみたいだ。残念。

新機能など

パッと見で大きく違うのはパレットだろう。パレットを画面の左右端にくっつけるとドッキングできる。縦１列が１つのドックとなり、ドックの一番上をクリックするとパレットをアイコン化したり戻したりできる。パレットの一番上を押せば、縮小表示できるし、アイコンを押すと同時に１つのパレットだけ表示したままにできる。

おなじみの２段表示のツールパレットだが、デフォルトでは１段表示になっていて、一番上をクリックすると２段表示と切り替えが可能。

速度的な問題は、そこまで速度の必要な作業をやってこなかったので、あまり実感はできないが、まあ、常識的には Rosetta 動作よりは結構速くなってるんだろう。

マジック選択ツールの他にクイック選択ツールというものが追加されている。イマイチよく使い方が分からないが、マジック選択はある範囲を一気に選択してしまうが、クイック選択は塗りつぶすようにして選択できるようだ。

クイックマスクとは違って、塗りつぶす範囲が広いとマジック選択みたいに一気に選択されたりもする。ただ、透明箇所の選択にはあまり向かないようで、色のあるところまですぐ漏れてしまう。たまに大きく違う色のところにまで選択が広がる事もあり、かといってその違う色の所を後から綺麗に選択除外できたり、どういう判定になってるのかいまいち分からない。

あと、おそらくウリの一つなのだろうが、スマートフィルタなる機能が追加されている。スマートフィルタを使うと、レイヤー効果みたいな感じでフィルタの ON/OFF を切り替える事ができる。スマートフィルタはスマートオブジェクトに対してしか使えないので、スマートフィルタを使う際にはレイヤーはスマートオブジェクトに変換される。

スマートオブジェクトは CS2 でもあった機能で、複数のレイヤーなどを１つのレイヤーにまとめて、それ全体に対してレイヤー効果などを使う事ができる。レイヤーパレットのアイコンをダブルクリックすると新しいウィンドウが開いて、そこでは複数のレイヤーとして編集できるようになっている。その編集はリアルタイムに反映されることは無くて、その編集を保存する事により反映される。

CS2 ではスマートオブジェクト自体にフィルタをかけようとするとラスタライズが要求されたが、CS3 ではそれができるようになったというわけだ。

色調補正に Black &White なるものが追加されている。画像をモノクロにでき、色相ごとに変換の具合を調整できる。色は白黒だけでなく、単色なら何色にでもできるようだ。

問題点

CS2 からそうだったけど、レイヤー名を直接編集する時、変換を確定しようと return を押すと、確定されると同時に編集が終了してしまう。この仕様は地味に困ってる。まあこれは英語版だから仕方が無いとしても、CS3 日本語版では何とかして欲しい。

ブラシサイズが５の場合、マウスカーソルが表示されなくなってしまう。ブラシサイズによってマウスカーソルを変えてる訳だけど、サイズが５の時には何か微妙な境界にかかってるようだ。

ランダム性のあるフィルタの場合、スマートフィルタの ON/OFF を切り替える事によりランダムの具合が変わってしまう。まあ、ランダムとはそういうものなのかもしれないけど、特定のフィルタのかかり具合が妙に気に入った場合のために、ランダムパラメータを保存するかしないか指定できたらいいのではないかとも思う。

スマートフィルタでフィルタ名が表示されるが、フィルタギャラリからフィルタを選択するとフィルタギャラリという名前で表示されてしまう。フィルタを調整しようとするとフィルタギャラリが表示されるのはいいけど、例えばフィルタギャラリアイコンを表示して、フィルタ名を表示するなり、もうちょい工夫が欲しい。

グループを指定してスマートオブジェクトに変換可能なのに、フィルタメニューからスマートフィルタ用に変換するという項目が選択できない。